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騒音の実測結果と予測結果の対応
ここでは、弊社の新実験棟建設時における騒音の実測値と、SoundPLAN®によって計算された予測値との対応を示します。
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建設工事騒音の実測
表1に示す内容で騒音の実測を行いました。測定時の機械、および騒音測定点の配置を図2に示します。騒音源はバックホウが 2台、測定点は建設現場の周囲3箇所とし、そのうちの西側防音壁の内側、および外側に騒音計を配置し、合計4点にて測定を行いました。 実測において、バックホウは移動しながら作業を行っていました。そこで、騒音源の位置を分析時に特定することができるよう、データレコーダのカウンタを見ながら、時間と位置について表に記録しながら測定を行いました。
| 作業内容 |
埋め戻し |
| 稼動機械 |
バックホウ 2台 |
| 測定機器 |
騒音計:小野測器 LA-1250 ×2台、LA-220×1台、LA-5120×1台、データレコーダ:2台 |
表1 建設工事騒音の測定実施要領

図2 騒音源、および測定点の配置
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騒音の予測計算
ここでは2機のバックホウが同じ場所にある程度留まって作業している時間帯を選択し、その位置関係における実測値との対応を検討することとしました。 まず、騒音源の音響パワーレベルを定義する訳ですが、JIS A 8305:1998 「建設機械の騒音の音響パワーレベル測定方法」(ISO 4872:1978)で規定されている測定法による建設機械の音響パワーレベルを用いることができます。ただし、この測定法は実際の建設現場において測定されるものではないので、実際の使用状況によっては発生する音響パワーレベルの値が異なる場合が多くあります。そこで、実測値を基に、下記に示すような方法で音響パワーレベ ルを推定いたしました。
騒音源のパワーレベルを求めるために選択した位置関係を図3に示します。騒音源の音響パワーレベルは、騒音源の寸法が距離に対して十分小さければ、測定点における音圧レベルから距離を基に逆算して求めることが可能な場合が多くあります。そこで、バックホウ A が 測定点1から約 10 m の位置で約 3 分以上作業しており、なおかつバックホウ B が十分離れた位置にあり、その寄与を無視することができる時間帯を選択し、求めた実測値を用いて表2 に示すようにバックホウ1台当りの音響パワーレベルを推定しました。2台のバックホウは同様の作業を行い、その騒音の大きさは同程度であると仮定し、両者の音響パワーレベルを 95 dB(A) として入力しました。その他の計算条件として、対象とした現場は周囲を民家やビルに囲まれているため、反射音の影響を考慮することとし、第1回の反射を計算に含めました。
図3 バックホウAと測定点1の関係
| 測定点1における約3分間の等価騒音レベル |
66.7 dB(A) |
| 騒音源から距離 10m 離れた点における騒音の減衰量 |
28 dB
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| 入力されたバックホウの音響パワーレベル |
95 dB(A) |
表2 測定点の音圧レベルから音響パワーレベルの推定
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実測結果と予測計算結果との対応
予測値と実測値との対応を表3に示します。いずれの測定点においても 1 dB 以内の精度で非常によい対応を示しています。このように、音響パワーレベルを精度良く得ることができ、騒音源と計算点の位置関係を忠実に再現することができれば、SoundPLAN®は現実の騒音伝搬をよく再現することができることがわかります。特に測定点4は防音壁の裏側にあり、騒音源を見通すことができないポイントです。それにも関わらず実測結果によく対応していることから、実務的にも十分実用的であるといえます。その他に、水平面音圧分布を図4に、垂直断面音圧分布を3次元で表示した例を図5に示します。
| 測定点 |
予測値
[dB (A)] |
実測値
[dB (A)] |
差
[dB] |
| 1 |
66.8 |
66.7 |
0.1 |
| 2 |
61.4 |
61.5 |
-0.1 |
| 3 |
63.7 |
64.2 |
-0.5 |
| 4 |
55.3 |
55.2 |
0.1 |
表3 予測値と実測値の比較:約 3 分間の LAeq
図4 水平面音圧レベル分布
図5 垂直断面音圧レベル分布の3次元表示 |