近年の音場の可視化技術の発展には目覚しいものがあります。従来から行われてきた、音圧レベル測定によるコンターマップや音響インテンシティを用いたベクトルマップに加え、多チャンネルのマイクロホンアレイを用いた音響ホログラフィ法やビームフォーミング法により、今までは難しかった音の可視化を高精度かつ迅速に行うことができるようになってきました。
ここで紹介するシステムは、ビームフォーミング法(以降、BF 法)による音の可視化システムです。
これまでのシステムの多くは、測定現場での時間波形収録後に、後処理にて詳細解析を行い、カメラの動画と音圧分布を合わせることで、直感的に音源位置を把握するという方法が主流でした。しかしリアルタイム処理における動画表示は 1
fps 〜 6 fps
が標準的なスピードで、特に過渡音や移動音源については、現場で直ぐに解析結果を確認するには至らない場合がほとんどでした。そこで、今回ご紹介する
BF 法可視化システムでは、リアルタイム性を重視し、BF 法に関わる信号処理や動画処理を担う FPGA (Field
Programmable Gate Array)を内蔵したデータレコーダを利用したシステムを構築し、25 fps(40 ms 間隔)
の処理速度を実現しました。
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広帯域な解析周波数( 500
Hz 〜 10 kHz )を実現した独自のマイク配置
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高速処理を実現(25
回/秒、空間分解能: 33×33、1,089 ブロック)
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簡易なセッティングと優れた計測ソフトによるイージーオペレーションを実現
測定現場で、コンピュータ上に CCD
カメラ画像との重ねあわせて表現することが出来るため、リアルタイムに動画を見ながら発生音をより分かり易く解析することが可能です。
本システムは、測定・解析時間短縮などの作業効率を高めるとともに、音源可視化問題の解決へ最適ソリューションを提供します。
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マイクロホンアレイフレーム構成 |
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左図のようにマイクロホンアレイフレームにマイクロホン
(36ヶ)を配置します。
円周を9分割し、その中の4つのマイクはランダムに配置されています。これにより、各マイクロホン間隔はランダムとなり、低周波から高周波まで音源を捉えることが可能となります。 |
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ビームフォーミング法の測定原理 |
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計測用マイクロホンは無指向性ですが、その計測用マイクロホンを平面状に多数配置(マイクロホンアレイ)し、測定したデータを
遅延加算処理することで、全体としては指向性マイクロホンになります。
当社では、計測したデータの位相を制御することにより指向性をコントロールして音圧マップを作成します。
例えば、ビームフォーミング法の概念は、マイクロホンアレイフレームの正面から音が入射する場合、各マイクロホンにおける音圧信号はほぼ同相ですので、これらを加算すると大きな信号になり
ます。一方、斜めから入射した場合は、各マイクロホンへ到達する時間に差が生じ、これらを加算するとお互いに打ち消しあって、信号が小さくなります。
この様に加算演算することにより指向性マイクロホンになります。
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システムブロック図

音源可視化解析データ例
概略仕様
| マイクロホン |
1/4 インチマイクロホン×36 ch |
解析結果 |
音圧分布 |
| 計測仕様 |
実時間解析周波数バンド×1
(周波数バンドは500 〜 10 kHz の
範囲で任意設定) |
処理速度 |
40 ms/画面 |
| 計測サンプリング:25.6 kHz |
空間分解能 |
33×33、1089 ブロック(表示画像あたり) |
| 解析周波数:500 Hz 〜 10 kHz |
保存データ |
時間波形及び動画 |
| 形状、重量 |
アレイ直径:0.8 m、重量:8.5 kg |
再解析機能 |
再生、コマ送り、コマ戻し、
周波数バンド設定×1 種類 |
| 小野測器では、本アプリケーションによる測定を、音響・振動に精通したコンサルティンググループで承っております。詳しくはこちらのページを参照下さい。 |
Revised: 2011/11/11
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