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おとくん 「 モスキートサウンドを発生する装置を公園に取り付けたニュースをテレビでやっていたけど、効果があるのかなあ? 」 おとくん 「 以前、人が聴こえる音の周波数範囲は 20 Hz〜20 kHzって教えてくれたよね。 17 kHz 以上の音だと若者にしか聴こないの? 」
お父さん 「 人間は年齢とともに聴力は低下するんだ。 そしてそれは特に高い周波数で顕著なんだ。 10代後半の高校生と 20代前半の大学生でも非常に高い周波数は、明らかに差があることが確かめられているんだよ。 」 おとくん 「 そんなに若いときから聴力の低下がはじまるんだね。 」 お父さん 「 そうだね。 加齢にともなって、高い周波数のほうから徐々に聴力が低下するんだけど、高齢者と 20代の若者を比較した研究でわかったことは、低い周波数は、年齢によってそれほど差は大きくならないんだけど、高い周波数では、かなり聴力に差があるということなんだ。 」
お父さん 「 20代の若者と 60代の年輩を比べると、1000 Hz ぐらいまでは、だいたい 10 dB ぐらいの差しかないんだけど、2000 Hzで約 15 dB、4000 Hzで約 25 dB、8000 Hz では約 35 dBと高音域での聴力の低下が顕著なんだ。 」 おとくん 「 70代以上だともっと聴こえなくなるということ? 」 お父さん 「 そうだね。 低い周波数は、それほど差は大きくないんだけど、例えば、8000 Hzでは、20代と比べると、70代で 55 dB、80代では 65 dB 以上と相当大きな聴力の違いになるんだよ。 」 おとくん 「 高齢者が耳が遠くなるのは、高音域に限ったことなんだね。 」 お父さん 「 そうだね。 老人性難聴とよばれるけど、その進行は個人差もおおきいようだね。 」 おとくん 「 原因はわかっているの? 」 お父さん 「 以前、内耳の構造について話したことがあったよね。 蝸牛という音の高低の解析をする器官だけど、そこの感覚細胞が加齢とともに障害が現れたり、血管の障害が起こったりして、内耳内での音の伝達が悪くなるらしいんだ。 」 おとくん 「 高音域の音が聞こえなくなると、生活にどんな支障が出てくるのかな・・。 」 お父さん 「 まず、高音域が卓越している子音の聞き取りが難しくなるね。 幸い日本語は母音主体で周波数は低い言語だけど、 英語のように子音主体の言語で周波数が高い言語が母国語だと、老人性難聴はもっと影響が大きいかもしれないね。 補聴器の利用率がアメリカは日本の約2倍と聞いたことがあるけど、そのことが1つの理由かもしれないな。 」 おとくん 「 携帯の音とか、機械が発生する電子音などは、聞き取りにくくなるのかな? 」 お父さん 「 家電の注意音、確認音、終了音などの報知音は、1000 Hz から 4000 Hz の音を使っているケースが多いそうだけど、老人性難聴が進むと聞き取りにくくなるだろうね。 作る側は、そのことも考慮しなければならないね。 」 おとくん 「 でも、高齢者に合わせると若い人が聞くと大きくなりすぎることにもなるよね。 」 お父さん 「 そうだね。報知音のデザインは、まず 「らしさ」 に重きが置かれるんだ。 注意を喚起する音は、確認の音より、高い周波数の音が使われるし、時間的な要素も重要だね。 年齢に関係なく人が情報として十分認知できて、しかも騒音にならないための考慮がされなければならない、いわば二律背反を両立させなけれならないんだ。 この分野の研究は、これからも重要になってくるだろうね。 」
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おとくん 「 どのくらい聴力に違いがあるの?」