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集合住宅の音 その3 空気音と固体音

おとくん 「それじゃ、騒音がどこから聞こえてくるかわからない場合は、振動や騒音の測定をすれば、わかるの?」


お父さん 「実際発生している音の周波数特性(高い音、低い音のレベル)や、振動の大きさ、音がどちらから到来してくるかが計測できるサウンドインテンシンティなどを測定して、判断するんだけど、実際にはそれに加えて調査する人の現場での経験が必要だね。ただし、ベテランのコンサルタントやエンジニアが現場で測定や調査をしてもわからないケースもあるんだよ。最近マスコミでも報道されているユーレイ音は、発生原因がわからないから怪奇現象として取り上げられるんだけど、実は、そのほとんどは、自然現象と、建物の中の設備機器の異常、扉や襖などの開閉音によるものなんだ。」


おとくん 「どんな自然現象がユーレイ音の原因になるの?」


お父さん 「窓サッシが日射による温度変化で、熱伸縮によって音が発生したり、風によって、軋み音や、笛鳴り、バルコニー手すりの風きり音などが、気象による原因として発生する音だね」


おとくん 「そういえば、風の強い日に窓にちょと隙間があると、ピューって音がすることがあるよね。それを笛鳴りっていうの?」


お父さん 「そうだね。笛鳴りも、手すりの風きり音も、風向きや強さによっては、音がしたりしなかったりするから、原因がはっきりわからなくて不安になるんだね。ユーレイ音といわれるマンションや住宅の音の問題は、その音がなくならなくても、原因がわかればその問題は解決することが多いんだよ。」


おとくん 「実際に音がしていても、今風が吹いてるからとか、直射日光があったてるからとか原因がわかれば安心だもんね。でも、ユーレイ音なんて昔からあったの?」


お父さん 「昔はあまり問題にならなかったね。最近の住宅は、マンションも含めて、高気密高断熱といって、住宅の室内の気密性が高くなっているので、外の音も入ってこないようになってきたから、今まで目立たなかった、建物の中の音がよく聞こえるようになったのもひとつの原因だろうね」

おとくん 「せっかく外の騒音が聞こえなくなったのに、中の音が目立って聞こえてしまっては、またなにか対策をしなけばいけないの?」

お父さん 「そうだね。聞こえてほしくない音を遮るために防音の技術を使って、聞こえなくしようとしても、次から次へと聞こえる音が出てくるんだね。だから前に話した騒音レベルが低くなっても、逆に不快になることだって考えられるんだ。例えば、幹線道路に近くて常時道路騒音がかすかに聞こえているような部屋だと、その騒音があるために、建物の中の設備機器などのいやな音が聞こえなくてすんでいるケースがあるんだ。道路騒音というのは、比較的低い音から高い音まで含んでいてある程度一定のレベルで聞こえるので、それほどいやな音ではないんだよ。もちろん騒音レベルにもよるけどね。
こういうふうに、違う種類の音が存在することで、他方の音が聞こえにくくなることを「マスキング」というんだけど、このマスキングについては、今度詳しく教えてあげるね。」


参考
サウンドインテンシティ・音源探査

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