![]() おとくん 「
今日音楽の時間に平均律のこと習ったんだ。この間お父さんが,オクターブのこと教えてくれたでしょ。だから、先生の話,とても分かりやすかったよ。今は,平均律って言うと1オクターブを12等分する12平均律を指すそうだけど,現在のような12平均律になるまでにはいろんな平均律が造られてたんだって。360平均律まであったらしいよ。
」 おとくん 「
じゃ、弦の長さが 1/ 3のところでハーモニックス音を出すと、3オクターブ上の音がでるの?
」 お父さん 「 それは、間違い。考えてごらん。オクターブは、周波数が倍、倍になるということだったよね。 500Hz の1オクターブ上は 1000Hz 、さらにもう1オクターブ上は 2000Hz ・・ って。 1/3 の7フレットところを触れば3倍音が出るんだ。それは,開放弦の音と完全5度の関係になるんだよ。また、 1/4 の5フレットなら4倍音となる。これは、2オクターブ上の音になる。 」 おとくん 「完全5度?」 お父さん 「1:2の関係がオクターブで,1をドとすると,2は,1オクターブ上のド,1:3 の場合の3は,完全5度上のソに相当するんだ。このように,音の周波数が単純な整数倍になっていることで,和音が美しく響くんだよ。 ギターの5弦の開放はA(ラ)の音だよね。5弦開放をポーンと弾いた場合,110Hzの音が出る。だけど,実際には,110Hzの音だけではなくて,110Hzの2倍,3倍,4倍・・・といった基音に対して整数倍の周波数の音が同時に出ているんだ。この倍音は,楽器だけじゃなくて,人の声にも,車の音にも、自然界の音にはすべてに含まれているんだ 」 おとくん 「 倍音がどう含まれているかで,音は違って聞こえるの? 」 お父さん 「 そうだね,音それぞれが持つ固有の音色ということだね。普通,倍音が多く含まれる音は固くて明るい印象の音になって,逆に倍音成分の少ない音は,丸くてこもった感じの音になると言われてるんだ。倍音がまったく含まれない基音のみの音はサイン波と呼ばれ,オシロスコープで見るサインのグラフの波形になっているんだよ。自然界では、1つの音源から発せられる複合音の中で、一つの倍音成分だけが強調されることは、ほとんどないそうなんだ。だから、ある空間の中で、強調された倍音があると、人間の聴覚は、別の音源から出た音として分離して解釈するようなんだ。それがカクテルパーティ現象を説明する一つの要因なんだよ。 」 おとくん 「 カクテルパーティ現象? 」 お父さん 「 そのテーマは次また話してあげるね。 」 *********************************** 平均律というのは下のドから上のドまでを均一に 12 個の音に振り分けた音律です。したがって, X の 12 乗 =2 となる X がその比率となります。 その X は, X=1.059463094 ・・・となります。年率 6% の利子がつくと 12 年で元金の約 2 倍になると考えれば解りやすいと思います。下記に純正律の比率と比較してみます。例えば,ミの音は,純正律では,基音ドの 1.25 倍に対し,平均律では,ほぼ 1.26 になり,約 0.8 %の違いがあります。平均律の和音の響きの濁り(?)は,そこに起因したものです。
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