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地震の波
 
おとくん
「 緊急地震速報 って、当たり前だけど地震が起こる前に放送されるんだよね。 どうやって予測するの?」
 
おとうさん
「 地震波には、P波とS波があるのを聞いたことあるかい? 」
 
おとくん
「 P波とS波? 」
 
おとうさん
「 P は、Primary wave の Pで最初の波という意味、S は、Secondary wave で、2番目の波の Sなんだよ。 」
 
おとくん
「 地震の波にはスピードが違う波があるってことなの?」
 
おとうさん
「 そうなんだ。 緊急地震速報は、最初にくるP波の情報からS波が到達する時間や規模を予測してるんだよ。 」
 
おとくん
「 ということは、S波のほうが規模が大きいってこと? 」
 
おとうさん
地震波 P波とS波「 そう。 この図を見てご覧。 地殻では、P波のスピードは約 6.5 km/s で、一方のS波は約 3.5 km/s の速度で進むんだ。 」
 
おとくん
「 へえー、倍ぐらいスピードが違うんだね。 この図を見ると、P波とS波の形が違うね? 」
 
おとうさん
「 そう。 スピードが違うのは、波の進む向きは同じだが、波のゆれる方向が違うのが原因なんだ。 P波は、疎密波と言って、密度の高いところと低いところを繰り返しながら進む波で・・・ 」
 
おとくん
「 それって、空気の中の音の伝わり方と同じだよね。」
 
おとうさん
「 そうだね。 音波は空気の密度が高い部分と低い部分が互い違いに生じて伝わっていくんだったよね。 それを縦波って言うんだ。」
 
おとくん
「 ということは、S波は、横波? 」
 
おとうさん
「 そう。 図を見ればわかるけど、波が進む方向に対して垂直に振動しているよね。 こういう進み方をする波を横波っていうんだ。 」
 
おとくん
「 でも、地震って縦揺れすることがあるよね。 それはP波なの? 」
 
おとうさん
「 そうだね。 震源が真下だと、P波による縦揺れになるんだ。 P波が起こす揺れは初期微動といわれるように、普通それほど大きくないんだよ。  その後のS波は、主要動といって、大きな揺れになる。 特に地盤が固い層から柔らかい層に入るときに、振幅が大きくなる。 」
 
おとくん
「 それは、どうして? 」
 
おとうさん

「 そうだね。 例えば硬い板の上に柔らかい豆腐がのっているとする。 硬い板の方を振動させると、豆腐は大きく揺れるだろう? 」

 
おとくん
「 なるほど、そうか。 S波が大きくなるのは、地層の構造にも関係しているんだね。 」
 
おとうさん
「 それともう一つ、表面波というのがあるんだ。 地震が地表に到達した後に、地表に沿って進む波で,数秒から十数秒と長い周期になるときは、S波より大きな揺れになることもあるんだよ。 」
 
おとくん
「 それも、地盤が関係あるの? 」
 
おとうさん
「 そうだね。 東京は堆積層が厚いので、表面波は増幅されやすいんだ。 高層ビルの揺れの周期とあったりすると、大きな揺れになることがあるんだよ。 」
 
おとくん
「 緊急地震速報も、直前だけじゃなくて、前もって何時ごろにどれぐらいの大きさの地震がくるか予測できるようになるといいね。 」
 
おとうさん
「 そうだね。 地震予測の研究はかなり進展しているようだけどね。 それができると地震による被害もある程度抑えられるだろうね。 」
 
 


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