![]() おとくん 「
この間、お父さんが話してくれた倍音の話の中で、人間の音声を聴く能力の一つに、なんとかパーティ現象があるって言ってたでしょ。
」 おとくん 「
ということは、クラスで10人がわいわいしゃべってると、人間は、10種類の音源があるって区別できるの?」 お父さん 「 そこまで多いとどうかな。音源ごとに区別するのは、内耳から聴覚神経で繋がっている聴覚をつかさどる脳で処理していることが研究で分かったんだ。 」 おとくん 「前に説明してくれた内耳は、音の高低を分析する機能を持っているんだよね。その先の脳で、さらに、音源を区別しているということなんだね。」 お父さん 「そうなんだ。音源ごとに再統合する過程のことを、プレグマンという研究者が、聴覚情景分析って名づけたそうだよ。同じ音源から発せられた音の特徴としては、倍音が共通だということ以外に、同時に鳴り始めて、同時に鳴り終わるということと、周波数や音が到来する方向の特性の変化が同様に起こって、変化も緩やかということが分かっているんだ。 」 おとくん 「なんだか難しいね。音の方向も関係するんだね。 」 お父さん 「 1本のマイクで収録した音だと、方向感を再現できないから、音源の分離は難しくなるんだろうね。 」 おとくん 「 人間の聴覚ってすごいんだんね。音を録音して、コンピュータで解析しても、音源を区別することはできないのかなぁ? 」 お父さん 「 音声認識の技術は向上しているようだけど、人間のもつ注意の力を工学的に応用できれば、コンピュータが同時に鳴っている音を区別するのは夢ではないかもしれないね。そもそも人間が、このような能力を持っているのは、脊椎動物が、大きな動物から逃げて、小さい生物を食べて生き延びるために備わってきた機能だと考えられているそうだよ。 」
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