周波数レンジとサンプリング周波数との関係は?
DFT(FFT)の原理上サンプリング周波数 fs の 1/2
までの周波数帯域のスペクトル情報を得ることができますが、実際の FFTアナライザーでは、エイリアシングの誤差を低減するために、1/2
よりもより小さい帯域(fs の
1/2.56)を実際の分析レンジとしています。これを周波数レンジ
frange と呼びます。
すなわち;
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(1) |
の関係となります。2.56 としているのは、FFT の計算ポイント数が2のべき乗となっている故、周波数レンジを切りのよい 10 進数値とするためです。
小野測器の FFTアナライザーは、通常は周波数レンジを先に決定しますので、(1)式から逆に、サンプリング周波数を知ることができます。例えば、周波数レンジが 20 kHz のときは、51.2 kHz のサンプリング周波数となります。